作り手の想い
ーーシャルマンワインが始まった背景を教えてください。
昔、白州町には、デラウェアを作っている農家さんが100件ほどいたそうです。最初にデラウェアの栽培をこの地域で始めたのがシャルマンワインの創業者である祖父です。使えなくなったデラウェアをどう活かすかという地域の課題がありました。そこで祖父が組合形式でシャルマンワインの前身である白州醸造を創立しました。
しかし、組合形式だとなかなか上手くいかず、兵庫県明石の江井ヶ嶋酒造株式会社がワインの製造・販売を始めたいということで提携し、1963年にシャルマンワインという屋号にしてスタートしました。
ーー「シャルマンワイン」という名前にはどのような意味が込められていますか?
シャルマンには、フランス語で「かわいい」「愛おしい」という意味になります。そこには、親しみやすく落ち着いたワインを目指したいという想いが込められています。
ーーシャルマンワインが始まった背景を教えてください。
昔、白州町には、デラウェアを作っている農家さんが100件ほどいたそうです。最初にデラウェアの栽培をこの地域で始めたのがシャルマンワインの創業者である祖父です。使えなくなったデラウェアをどう活かすかという地域の課題がありました。そこで祖父が組合形式でシャルマンワインの前身である白州醸造を創立しました。
しかし、組合形式だとなかなか上手くいかず、兵庫県明石の江井ヶ嶋酒造株式会社がワインの製造・販売を始めたいということで提携し、1963年にシャルマンワインという屋号にしてスタートしました。
ーー栽培におけるこだわりは?
1つ目がなるべく「完熟の状態で収穫すること」です。完熟の方がワインが美味しくなります。完熟しきっていないぶどうを使うと、収斂味(しゅうれんみ)や雑味が増してしまいます。
2つ目が「旨味」です。できるだけ農薬を使わず減農薬栽培にこだわり、肥料は有機質のものだけを使用して旨味のあるワインを目指しています。主に堆肥・魚粉・カキ殻などを使用します。土壌中の微生物を豊富にする事がもっとも重要と考えています。
ーー主にどのような品種を栽培していますか?
最も多いのがカベルネ・フランです。次いで甲州、ベリーA、セミヨン、シャルドネメルロです。実はカベルネ・フランは日本であまり作られていない品種です。
シャルマンワインができてすぐ、何種類かぶどうを植えたそうで、そのうち徐々にと品種が淘汰され、カベルネ・フランだけが残りました。おそらく、この白州の地と合っていたんだと思います。昭和40年頃は、氷点下10℃になる年もあり、凍害で枯れるぶどうも多かったのですが、その中でもカベルネ・フランは寒さに強く生き残りました。
特に、ここ白州町でできるカベルネ・フランは他より擬縮した濃厚なワインになります。おそらく、砂質土壌やミネラルが多い土地の条件が良く影響しているのだと思います。
ーーワインの製造工程でこだわっていることはありますか?
カベルネ・フランの貯蔵には新樽を使うのが一般的ですが、シャルマンワインでは30年物の古樽も使いブレンドしています。リムーザン地区の古樽で貯蔵したおだやかな味わいのワインを新樽に2〜3割程度投入します。
また、機械で取り切れない小さな茎の部分を全て除梗(じょこう)しています。そうすることで、雑味がなくなりピュアな味わいになります。
ーー栽培におけるこだわりは?
1つ目がなるべく「完熟の状態で収穫すること」です。完熟の方がワインが美味しくなります。完熟しきっていないぶどうを使うと、収斂味(しゅうれんみ)や雑味が増してしまいます。
2つ目が「旨味」です。できるだけ農薬を使わず減農薬栽培にこだわり、肥料は有機質のものだけを使用して旨味のあるワインを目指しています。主に堆肥・魚粉・カキ殻などを使用します。土壌中の微生物を豊富にする事がもっとも重要と考えています。
ーーシャルマンワインをどうお客様に飲んでもらいたいですか?
ワインの基本ですが、栓を抜いて少し時間を置いてから、料理と一緒にゆっくり飲んでもらうことです。今は忙しい人が多いと思いますが、あえて時間を作り、ワインを楽しんでもらえればと思います。一言で表せば「滋味」。ワインの奥にある豊かさや深さを感じてもらいたいです。
ーーワイン作りでの苦労を教えて下さい。
私たちが相手にしているのは、ぶどうという生き物、そして農地という自然です。同じことをしていても、地域によって上手くいくところ、そうでないところと差が出る時もあります。想像とは異なる結果を突きつけられることもあります。
ー今後の展望について教えて下さい。
カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニオン、メルロ、それぞれの品種が良くないと作れないので時間はかかると思いますが、ボルドーブレンドのブレンドワインにも挑戦したいです。
お客さんに「いつも美味しいワインをありがとう」と感謝されることが、私たちの仕事の励みです。消費者と直接コミュニケーションがとれる店頭販売は、これからもずっと続けていきたいです。
シャルマンワインは、小規模ですが個性あふれるワイナリーです。そこには明石と白州の人たちの技術や想いがつまっています。これを継承し、歴史を背負ってこれからもワイン作りを続けていこうと思います。
ーーワイン作りでの苦労を教えて下さい。
私たちが相手にしているのは、ぶどうという生き物、そして農地という自然です。同じことをしていても、地域によって上手くいくところ、そうでないところと差が出る時もあります。想像とは異なる結果を突きつけられることもあります。